全国高校ラグビー大会は30日、シード校が登場、大阪・花園ラグビー場で2回戦16試合を行う。W杯日本代表NO8姫野和樹の母校、中部大春日丘(愛知)は29日、東大阪市内で同代表リーチ・マイケル主将の母校、札幌山の手(南北海道)戦に向け練習を行った。

日本を沸かせた代表メンバーの“代理決戦”を、宮地真監督(54)は大歓迎だった。「W杯で盛り上がって、せっかくですしね。このカードが実現しただけでも意味があるでしょう」。ラグビー熱をつなげる-。その思いは高校ラグビー関係者も変わらない。

注目は“姫野2世”だ。NO8福田大晟(たいせい、2年)はU17日本代表の逸材。宮地監督は「姫野は派手にジャッカルを決めたり、誰もが見た目で“すごい”と思う。福田はちょっと違う。玄人受けと言いますか、気がつけばいいところで(ボールに)絡んでいるタイプ」と説明した。

福田自身、姫野のことが頭にある。「先輩は体がでかくて、大きい相手にも当たり負けしない」。1年前、テレビのロケで学校に来た姫野から帽子にサインをもらい、今も家に飾っている。14、18日と2度の壮行会で激励もしてもらった。

札幌山の手のNO8タモエフォラウは“リーチ2世”で昨年も2回戦で対戦。2大会連続のトイメンとなる。175センチ、95キロの自分に対し、相手は186センチ、124キロ。「体がでかいです。(タックルで)高くいったらはじき飛ばされる。膝下に低くいきます」と対応する。「姫野先輩と同じ番号(8番)。春日丘の後輩として、恥ずかしいことはできません」。姫野ばりの献身的なプレーで、勝利に貢献するつもりだ。