全国高校ラグビー大会は30日、大阪・花園ラグビー場で2回戦16試合が行われる。W杯日本代表戦士の母校が登場する。

前回準優勝の桐蔭学園は、大会前にはW杯活躍した松島幸太朗(26=サントリー)が訪れ、選手を激励した。姫野和樹(25=トヨタ自動車)の母校・中部大春日丘(愛知)は、初戦を突破したリーチ・マイケル(31=東芝)の母校・札幌山の手(南北海道)と対戦する。

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桐蔭学園は29日、神戸市内で約2時間、タックルや攻撃のフォーメーションなどを最終確認した。SO伊藤大祐主将(3年)は「課題も修正できたのでいい形で臨める。勝つ自信はある」と力強く語った。

大先輩のエールが選手の士気を高めた。23日に学校のグラウンドに高級車が続々と到着した。「誰だろう?」と不思議に思っていると、松島がサントリー所属のOB祝原、堀越、中村とともに現れた。突然のスターの訪問に選手たちからは「おーっ」と大歓声。その後、松島から「自分たちのやることをしっかりやれば勝てる。楽しんで」と熱いメッセージをもらった。

松島を擁した10年度の90回大会は東福岡との両校優勝。9大会ぶりの頂点と、初の単独優勝を狙う。伊藤は「幸太朗さんが思ってくれているなら自分たちもやるだけ。今まで(優勝を)築けなかったOBの分まで全力で戦いたい」と初戦に向け、気合を入れた。