W杯8強のリーチ・マイケル主将(31)の母校・札幌山の手(南北海道)が2回戦で姿を消した。「ジャッカル」が代名詞のNO8姫野和樹(25)の母校でBシードの強豪・中部大春日丘(愛知)に0-19で敗れた。02年度に初めて2回戦に進出して以来、11度目の2回戦挑戦だったが、令和初の花園でもシード校の壁を破ることができなかった。

前半1分に自陣30メートルラックから出たボールを相手フランカーにチャージされて、トライを許して先制点を献上。その後は雨でコンディションが悪い中でハンドリングミスなどもあったが、粘って前半を終えた。

0-7で迎えた後半も序盤は一進一退の展開に持ち込んだが、同10分、17分の2度にわたり自陣ゴール前のラックから持ち出されてトライを許し、力尽きた。

18度目の花園でも3回戦に進めなかった佐藤幹夫監督(58)は「良くディフェンスして前半はしのいでいた。必ず我慢していればチャンスは来ると思っていたが、チャンスを生かせなかった」とうなだれた。

高鍋(宮崎)との1回戦で3トライを挙げ“リーチ2世”と期待されたニュージーランドからの留学生NO8ヴェア・タモエフォラウ(3年)も常に複数選手がタックルに来る厳しいディフェンスの前にノートライ。タモエフォラウは「悔しいです。もっとプレーがしたかった」と悔いた。