初優勝を目指したAシードの京都成章がBシード常翔学園(大阪第2)に競り負け、5大会ぶりの4強進出を逃した。

4点リードで迎えた後半ロスタイム、自陣での防御が続く展開で最後は相手WTBの突破を許した。劇的なトライで逆転され、ゴール成功後にノーサイド。湯浅泰正監督(55)は「これがラグビーですね」と肩を落とし「しっかりと自分たちの強みを伸ばしてくれた。それを継承していきたい」と3年生をねぎらった。

2年生ながら身長191センチ、108キロのロック本橋拓馬など有望な下級生が残る。本橋は3点を追う前半11分、ゴール前での突進で逆転トライを記録すると、同27分にも相手防御を突破して2トライ目。高校日本代表候補に名を連ねる金の卵が、主導権をたぐり寄せた。フランカーの三木皓正主将(3年)は「ディフェンスの詰めが甘かった。次の学年にはディフェンスを磨いてほしい」と思いを託した。