日本卓球協会は今日6日、東京オリンピック(五輪)に派遣する男女3人ずつの代表選手を発表する。1月発表の世界ランキングで日本人上位2人が選ばれるシングルスは男子が張本智和(16=木下グループ)丹羽孝希、女子は伊藤美誠(19=スターツ)石川佳純がそれぞれ代表を確実にしている。

注目は団体戦要員の3人目。同協会の強化本部が推薦する形だが、男女それぞれ同ランキング日本人3位につけた水谷隼、平野美宇の選出が濃厚だ。

ただ同協会は前日の5日夜まで選手や関係者に団体戦ダブルスの組み合わせや意思確認の意見聴取をし、最終調整に奔走。検討されたのは男子は吉村真晴、女子は佐藤瞳だ。

吉村は同ランキングで日本人7番目の52位だがダブルスの評価が高い。五輪団体戦でエース張本を、シングルス2戦使いにした場合、丹羽・水谷では左利き同士のペアになってしまう。協会関係者も丹羽本人も左利き同士は「難しい」と断言しており、右利きで、16年リオ五輪団体戦で銅メダルに貢献した吉村が浮上した。

女子の佐藤はカットマンだが、昨年6月のジャパンオープン、同12月のグランドファイナルでリオ五輪女子シングルス金メダルの丁寧(中国)に連勝している。協会関係者の中では丁寧の代表選出を想定し、本気で打倒中国を目指すなら佐藤という声も出た。