【ブリスベン=吉松忠弘】世界4位の大坂なおみ(22=日清食品)が、激しいバトルを制し、4強入りを決めた。

同9位のベルテンス(オランダ)に6-3、3-6、6-3の1時間59分でフルセット勝ち。この勝利で、13日発表の最新世界ランキングで3位復帰が決まった。日本時間11日に、大会自身初の決勝進出をかけ同2位のプリスコバ(チェコ)-同19位のリスク(米国)の勝者と対戦する。

サーブだけじゃない! 大坂は、2回戦で18本のエースを奪ったサーブが、この日はエース4本にとどまった。

しかし、相手は大坂のサーブを警戒し、サービスラインから下がっていた。「強く打っても取られるなら、強く打たずに、ほかで勝負しよう」。この冷静さが、今の大坂の武器だ。

しつこく返球されれば、自分もしつこく返し、打ち合いには果敢に挑んだ。簡単にポイントが決着しなくとも、気持ちを切らさず必死で球を追った。「最終セットは本当に1ポイントに全力投球だった」。

1回戦から3試合ともにフルセットだ。それも、大坂が負けたこともあるタフな相手ばかり。「勝ち上がっていくだけでも大変。本当に自信になる」。2連覇がかかる全豪前哨戦で、大坂が、確かな手応えをつかんでいる。