開幕2連勝のパナソニックが三菱重工相模原から10トライを奪い、62-10で快勝した。ホーム開幕戦で初白星を狙った三菱重工相模原は、終始押し込まれ3連敗を喫した。スタンドを埋めた観客に勝利を届けることができなかった。

ベンチスタートだったワールドカップ(W杯)日本代表でプロップの稲垣啓太(29)を欠いても、パナソニックの強さは変わらない。開幕戦から対照的な成績で迎えた両者の一戦で、地力の差を見せつけた。グラウンドを幅広く使ったパス攻撃や、モール攻撃で敵陣内へと深く攻め込んだ。多彩な攻撃で付けいる隙を与えず、前半だけで5トライを奪った。

後半も勢いは衰えることなく、65分にはWTBの梶伊織(27)が自身2本目のトライ。ディラン・ライリー(22)からパスを受けると、左サイドを駆け抜けた。7人制ラグビー日本代表を目指しチームを離脱した福岡堅樹(27)に代わって出場した梶は、その後に3トライ目も奪った。チームを快勝に導き、試合のマンオブザマッチにも選ばれた。梶は「今季初スタメンで良い準備ができていた。(3トライは)チームのみんなから取らせてもらった」と振り返った。

三菱重工は、76分に中央を駆け抜けたマット・ヴァエガ(27)がチーム初トライし、一矢報いた。