2連覇を目指す紀平梨花(17=関大KFSC)が首位発進した。

自己ベストへ2・79点に迫る81・18点を記録。昨年10月まで着用し、好演技が続いた青の衣装で、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)などジャンプを全て決めた。8日のフリーでは4回転サルコーへの挑戦にも意欲。テネル(米国)が2位、2年ぶりの優勝を目指す坂本花織(シスメックス)は4位、樋口新葉(明大)は5位となった。

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紀平が同門の仲間との切磋琢磨(せっさたくま)を歓迎した。直前に演技した韓国の15歳、劉永(ユ・ヨン)が3位発進。自らと同じ浜田美栄コーチから指導を受け、そろって3回転半を習得している。SP上位3人の記者会見。韓国メディアに劉永の存在について問われ「練習から安定感が抜群。私は波があったりすることが多いので、劉永ちゃんの練習を見て、ノーミスを目指しています」とほほえんだ。

今年1月には劉永が韓国選手権を3連覇。未来を担うホープとして、この日も地元の大きな声援を受けていた。紀平は「練習も真面目にやっていらっしゃるので、いい刺激になっています」。上位3人に与えられるスモールメダルを首にかけ、2人で笑い合った。