ショートプログラム首位の千葉百音(もね、14=仙台FSC)がフリーもトップの117・21点を記録し、合計181・86点で初優勝を果たした。

五輪男子2連覇を果たした羽生結弦(25=ANA)と同じ宮城・仙台市出身で、同郷の先輩の背中を追ってきた。フリーは冒頭のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプで回転不足判定となったが、演技後半に3回転フリップ-2回転トーループ-2回転ループの3連続ジャンプを決めるなど、完成度の高い演技を披露。スピン3つは最高のレベル4をそろえた。

「まだ信じられないですけれど、とにかくうれしいです。(SPで)とてもいい演技ができて、気を引き締めないと『油断してフリーで結構、ミスをしてしまうかも』と思っていた。フリーのジャンプで、きちんと気が抜けることがないようにして、今回、ちゃんと跳べて良かったです」

貴重な国際大会で結果を残し「ヨーロッパは日本と町の景色だとか、習慣とか違うので、生活面も新鮮だった。ちゃんと楽しめたので良かったです」と初々しく振り返った。(エリーヌ・スウェーブルス通信員)