Aグループで大会2連覇中の藤沢五月(28)山口剛史(35)組が白星発進した。初戦で山下知恵理、鈴木丈裕組を7-2で破った。

有利な後攻スタートの第1エンド(E)に2点先取。順調な立ち上がりを見せると、平昌五輪代表の藤沢、山口ともに安定したショットで続く不利な第2Eで1点、第3Eで2点を追加した。第4Eで1点を返されるも、ハーフタイム明けの第5E。有利な後攻で2得点。第7Eに1点を取られるも、同E終了後に相手が負けを認めるコンシードで試合が決した。

試合後の会見では今大会のために特注した「JAPANカラー」(山口)の赤いパンツで登場。山口は「アイスの読みが早かった。自分たちもミスはあったが、相手のミスよりも少なくできた」と初戦の快勝を振り返った。

今大会は新型コロナウイルス対策で無観客で開催。選手、スタッフ、報道陣も会場出入り口での体温測定を行うなど異例の状況での実施。藤沢は「Youtubeでの配信やメディアを通して見てくれている人もいる。気持ちは変わらない」と意に介さず「氷上の熱い戦いを届けたい」と続けた。

同大会は今回で13回目を数え、前回大会優勝、準優勝チームと各地域ブロック(北海道、東北、関東、中部、西日本)の代表15チーム、強化委員会推薦の4チームの計21チームで争われる。2月29日まではA、B、Cの3グループに分かれた予選、プレーオフ、準々決勝が開かれ、3月1日に準決勝、決勝が行われる。