スーパーラグビー(SR)を主催するSANZAARは14日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、15日の第7節終了後からリーグを中断すると発表した。本場ニュージーランドの政府が自国民を含むすべての入国者に14日間の自主隔離を求める決定をしたことを受け、執行委員会が会議を開いて決断。中断期間は未定で、11週を残す日程に関しては今後協議されるという。

SANZAARのアンディ・マリノスCEOは「世間の安全と健康が第一であり、また我々の選手や関係者の安全が最優先である。我々は常に各国政府や保健機関の、新型コロナウイルスに対しての指示を待っている状態である」とコメントした。

南半球のニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンが拠点のチームに日本のサンウルブズを加えた15チームが争うリーグ。複雑な試合のスケジュール、さまざまな国の都市で行う試合をカバーすることを勘案すると、中断という結果にならざるを得ない、としている。

サンウルブズは日本での開幕戦こそ白星をつかんだものの、その後5連敗。直帰は第7節2日目の14日、オーストラリア・ブリスベンに乗り込んでクルセーダーズ(ニュージーランド)と対戦し、14-49で敗れていた。選手には試合後に中断が通達されたという。

サンウルブズは今季を最後にSRから除外されることが決まっている中、さらに貴重な強化機会が奪われることになった。早大のSH斎藤直人やCTB中野将伍ら初参戦中の有望株にとっても痛い決定となった。