トップリーグの太田治チェアマンが18日、今月中のリーグ休止決定に反論する声明を出した選手会について言及した。

選手の度重なる薬物問題を巡り、リーグ側と選手会との間で意見が食い違っていた。都内で取材に応じた太田チェアマンは「選手のみんなが言うことはもっともだ。活躍する場がなくなっている」と選手たちを気遣った。

16日夜に日本ラグビー選手会の川村慎副会長(32=NEC)が公式HPなどで声明文を発表。日本協会の休止発表に「リーグ内の全選手のプレー機会が失われました。選手たちはグラウンドで試合することが価値そのものです」と述べた。その上で「今回の判断は誠に遺憾であると同時に、こうした我々選手の思いをないがしろにしていると言わざるを得ません」となどと怒りをあらわにしていた。

太田チェアマンは「今後こういった場合には別の対応も検討したい」とするが、具体的な対応について言及しなかった。現在は各チームに薬物防止へ徹底指導するよう要請している。