B1新潟アルビレックスBBの19-20年シーズンは41試合を消化し、13勝28敗で中地区4位だった。全体順位は18チーム中15位で、B1残留トーナメントに回る下位4チーム圏内に入っていた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3月27日にシーズンが打ち切り。残留プレーオフも中止となりB1残留とはなったが、中地区を初制覇した昨季から一転、不完全燃焼でシーズンを終えた。庄司和広監督(45)が激動の今季を振り返った。2回にわたってお伝えする。【構成・斎藤慎一郎】

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リーグ戦中止が決まった3月27日から約3週間が過ぎた。庄司監督は「応援してくださった、たくさんの皆さんの期待に応えられず、申し訳ないです」と悔しさを募らせている。今季の戦いを分析。発揮できる力がありながら出せなかった悔しさとともに、次につながる選手の成長も感じた。

-攻撃、守備で感じた課題は

庄司監督 守備では組織的に1度のドライブは止められても、その後はボックスアウトができず、リバウンドに競り負ける場面が見られました。攻撃も相手守備のプレッシャーに対して少し弱かった。オープンのシュートの決定力の低さを感じました。スチールに起因する以外のターンオーバーが1試合平均6個。ターンオーバーからの失点が平均し約16点。相手のフィジカルコンタクトに慣れることが必要だった。相手とコンタクトしても何事もなかったようにプレーできるように日常から意識しなければならないと感じました。

-当初はアップテンポのバスケを掲げていた

庄司 ペースアップのためにリバウンドの確保が必要だったが、実際はプッシュできなかった。速攻からの得点も伸びていない。外国人選手の運動量に差が出たことも確かだった。

-白星が伸びなかった要因は

庄司 チームケミストリー(選手間の“化学反応”)が足りなかったです。それが起きたときは上位にも勝てていた。自分たちがやっていることを信じさせられなかったところが敗因です。(昨季までのエース、ダバンテ・ガードナーが三河に移籍し)外国人選手の組み合わせも難しかったです。

-核になる選手が変わったことで選手に求めたものは

庄司 昨季との違いを出したかった。ボールプッシュをし、スクリーンからリング下に進入して、相手を寄せることができるかが課題でした。そうすることでオープンの3点シュートも狙える。積極的なアタックを求めていた。そしてその中での状況判断。ただ、ノーマークでもパスを選択したり、足が止まってしまう傾向があった。

-若手の成長と今後、期待する部分は

庄司 積極性が出てきました。チームでの自分の居場所が少しずつ分かってきた。求めるのは安定性です。プレーメークやリーダーシップもです。特にPGの森井(健太、24)には求めたい。あとはボールに勝つこと。ボールをうまく扱う、ドリブルで動く、シュートを決める、好きなところにパスを出す。それができるのが、ボールに勝つ選手。うちの選手もそうなれる。フィジカルを整え、いろいろな戦術に対応できる選手になっていかなければならないと思います。(つづく)

◆庄司和広(しょうじ・かずひろ)1974年(昭49)4月26日生まれ、埼玉県出身。北陸高から拓大に進み、卒業後は住友金属、トヨタ自動車、大和証券でプレー。96、01年に日本代表入りした。00年、新潟入りし01年から主将。12-13年に秋田で現役を引退し、13-14、14-15年は新潟のアシスタントコーチを務めた。15年10月から16年5月まで高松のアシスタントコーチ。16年6月に新潟の監督に就任。