B1新潟アルビレックスBBは4月30日、PG柏木真介(38)が契約満了となり、自由交渉選手リストに公示されたことを発表した。球団は来季契約の意思を示し、引き続き交渉を続けていく。

柏木は18-19年に名古屋ダイヤモンドドルフィンズから移籍し、同年の中地区初優勝に貢献。攻守にアグレッシブなプレーとアイシン(現シーホース三河)時代に日本一を経験し、日本代表にも名を連ねた実績からくる強靱(きょうじん)なメンタルで新潟の土台を支えた。

今季はチームが中地区4位に沈む中、自身もケガの影響などで出場39試合もスタメンは11試合にとどまるなど力を発揮できなかった。それでも新潟の小菅学社長(46)は「来季も必要な戦力。今季は本人も不本意だと思うが実力は高く評価している」と残留交渉を続ける意思を明らかにした。

庄司和広監督(45)が退任、主将を務めたPF鵜沢潤(38)、SG上江田勇樹(32)のベテランと、十日町市出身の若手、PF高橋浩平(23)の退団が決まるなど来季チャンピオンシップ進出を目指し、変革を進めている。一方で「不可欠な存在」(小菅社長)と柏木は来季も軸になるベテランとして期待されている。

また、小菅社長は後任監督について「候補を挙げて交渉している。チームの現状を理解してくれる人物に託したい」と話した。

◆柏木真介(かしわぎ・しんすけ)1981年(昭56)12月22日生まれ、北海道出身。東海大四高-中大。04年日立に入団し、リーグ新人王を獲得。06年にアイシン(現三河)に移籍し、07-08年にはリーグMVPに輝いた。17年に名古屋Dに移籍し、18年から新潟に。19-20年は39試合出場、1試合平均4・4得点、同2・9アシスト。183センチ、83キロ。PG。