日本テニス協会は18日、新型コロナウイルスの感染拡大のため、10月5日から予定していた男子ツアーの楽天ジャパンオープン(東京・有明)と、9月14日から予定していた女子ツアーの花キューピッド・ジャパン女子オープン(広島)の中止を発表した。同協会は、「大会開催のために、無観客や入場制限を含むさまざまな方策を探って参りました。世界各国から選手が来日するという大会の性質上、出場選手やその関係者、メディア、来場者、協賛会社、運営スタッフの安全確保を補償することは現時点で難しく、国内外での感染第2波の懸念もあることなどを考慮すると、中止をせざる得ないとの苦渋の結論に至りました」と、中止の理由を明かした。楽天ジャパンオープンは1972年(昭47)から開催され、73年に男子がツアー公式戦となった。アジアで最も古い男子ツアー公式戦で、中止は初めてのこととなる。

協会の関係者は「どんな状況でもできるなら開催したい気持ちはある。しかし、社会的な状況と、ツアーからの厳しい予防条件を考えると、中止せざるを得ない」と、断腸の思いを語った。