日本スポーツ協会は31日、都内で臨時理事会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大で、延期となった鹿児島国体の開催時期決定に関して、伊藤雅俊会長、大野敬三国体委員長に一任することを決めた。一任は臨時理事会に続けて行われた評議員会でも報告された。大野委員長は「理事会でご一任をいただいたので、これから調整していかないといけない」とした。

この日、鹿児島の塩田康一知事が、23年開催が内定している佐賀の山口祥義知事に対して「23年鹿児島開催」への協力を要請した。佐賀の山口知事は1年遅れの24年佐賀開催について検討していく考えを示した。

大野委員長は「佐賀県が前向きに検討していただけるにはありがたいことではありますが、後催県の皆様のご意見も伺っていくことになります。ちょっと方向性は見えてきたが、まだどうなるかわかりません」と慎重な姿勢を見せた。

国体は1946年に第1回がスタート。都道府県持ち回りで行われており、鹿児島県の延期は史上初のケースとなった。現在、開催地について21年三重、22年栃木は決定、23年佐賀、24年滋賀は内定。また全国2巡目を終える2033年鳥取開催までは「内々定」している。23年に鹿児島国体を開催する場合は、23年佐賀以降の後催県にも協力を求めていくことになる。