16年リオデジャネイロ五輪の男子400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(29=ミズノ)が100メートルでも貫禄を示した。

向かい風0・9メートルと条件に恵まれない中、10秒25を出した。タイムレースで争われる2本目では全体トップ。「楽しく走れた」と笑顔だった。

100メートルの今回は序盤の加速に乗る技術を確認。イメージより前に体重をかけられなかったのは反省点だが、修正ポイントは分かっているから、次へつなげられる。本職の200メートルより距離が短い分、細部に正確な技術が求められる100メートル。そこで実戦でしか得られない部分を確認できた。これを日本歴代3位の20秒11の自己記録を持つ200メートルに活用していく。「前半の加速に生かし、レースを組み立てていきたい」と話した。

今後は全日本実業団対抗選手権(18~20日・熊谷)を挟み、100メートルと200メートルでエントリーしている日本選手権(来月1~3日・新潟)へ向かう。