文部科学省は11日、今月末で任期満了を迎えるスポーツ庁の鈴木大地長官(53)の後任に、04年アテネオリンピック(五輪)陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏(45)を起用する人事を発表した。

日本オリンピック委員会の山下泰裕会長(63)は都内で取材に応じて、10月1日付でスポーツ庁長官に就任する室伏広治氏(45)について「アスリートとして素晴らしい実績を上げてこられた。また、組織委委員会スポーツディレクターとして取り組んでこられた。現場も、組織委員会もよく知っていて、国際オリンピック委員会(IOC)とのつながりもある国際派。コロナ禍の厳しい条件下で、何としても安全安心な大会の開催に努力していく中、一番ふさわしい方についていただいたと思います」と話した。

15年10月に初代長官に就任し、任期5年を満了する鈴木大地長官(53)については「スポーツ庁は、スポーツ界の悲願だった。その初代長官として、ご苦労が多々あったと思う。鈴木長官の頑張りが『次も(長官を)スポーツ界から』ということになったと思う。これから違う立場になっても一緒に協力しあっていきたい。本当にご苦労さまでした」と口にした。