愛娘を胸に抱き、さわやかな表情で引退を報告した。

バスケットボール女子日本代表で活躍し、先月に引退を発表した大崎佑圭(30)が11日、Wリーグの功労賞を受賞し、愛娘の永稀(えま)ちゃんとともに登壇。「志半ばいうのはこういうことかと非常に残念に思うが、それでも今回チャレンジしたことは一生誇れるものになった」とスピーチした。

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)では8強入りに貢献(当時は旧姓間宮)。結婚、妊娠を機にコートから離れていたが、18年12月に長女出産後、東京五輪を目指すことを決意。今年2月にベルギーで開催された東京五輪予選に出場した。「産後復帰のチャレンジをするからには、オリンピック(五輪)の舞台に立ち、さまざまな功績をもっと残してからと思っていたが、東京オリンピックが延期ということで引退を決意した」と話した。

大崎はWリーグの強豪JX-ENEOS(現ENEOS)の主力として長く活躍。プレーオフも含めると通算299試合に出場し、4278得点、2190リバウンドをマークした。

昨季をもって引退した篠原恵(富士通)、山本千夏(同)、水島沙紀(トヨタ自動車)、王新朝喜(三菱電機)、伊集南(デンソー)の5人も同賞を受賞した。篠原は「今までの経験や知識を中高生に伝えていければ」と述べ、山本は「今後またバスケットに貢献できることがあれば積極的に活動していきたい」と語った。