東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの新型コロナウイルス対策や簡素化を話し合う国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会が24日、オンラインで始まった。

組織委の森喜朗会長(83)東京都の小池百合子知事(68)橋本聖子五輪相(55)らが東京・晴海からリモート出席。冒頭、IOCトーマス・バッハ会長(66)のスピーチを受けて森会長があいさつした。

まず、菅義偉新首相(71)について紹介。「8年におよんだ安倍(晋三前首相)政権下、官房長官として招致、準備に取り組んできた方です。新型コロナ対策調整会議の発足にもご尽力いただき、新内閣では橋本五輪相や萩生田(光一)文科相も留任しました。菅総理の五輪・パラリンピックに懸ける思いが分かるかと思います」と開催への意欲を代弁した。

続けて、菅首相が1964年の東京五輪の聖火リレーで伴走者を務めていたというエピソードを披露。早期のバッハ会長の来日と菅首相との会談に期待した。また、安倍前首相については「組織委として何らかの役職についていただき、来年の開会式をバッハ会長とともに迎えていただきたい」とし、この日朝に「実は安倍前総理のお目にかかりまして、非常に元気でした」と近況を伝えた。

9月30日付でスポーツ庁の鈴木大地長官(53)が退任し、組織委の室伏広治スポーツディレクター(45)が次期長官に就くこともIOC調整委に報告。「我々の仲間で大変な痛手ではありますが、ぜひ新長官として活躍していきたい」とエールを送った。

調整委員会には組織委の遠藤利明会長代行(70)武藤敏郎事務総長(77)や萩生田文科相らも出席した。