新型コロナウイルス感染拡大で、延期となった鹿児島国体は、23年の開催に決まった。日本スポーツ協会、スポーツ庁、鹿児島県など関係各所が25日、合意した。

23年佐賀県、24年滋賀県など29年まで、すでに開催県は固まっていたが、今回の決定に伴い、それぞれ1年延期となる。

46年の第1回から延期は初めて。スポーツ庁の鈴木大地長官は「日本全体で痛みを分かち合い、力を合わせて乗り切る。その事を多くの皆さんにご理解いただいた」と感謝した。選手、監督だけで約3万人、観客を含めると約80万人のが来場が見込まれるなど、長期間の準備が必要な大規模イベント。それだけに日本スポーツ協会の伊藤雅俊会長は「鹿児島国体を中止にはしたくなかった。どこかの年でやるための策を考えてきた。47都道府県が協力し、結論を出した。全員に感謝」と口にした。