19年全日本ジュニア女王でシニア初年度の河辺愛菜(15=木下アカデミー)が2位に入った。ショートプログラム(SP)4位から、フリーは自己ベストを上回る130・56点の2位とし、合計188・48点で2位と躍進した。

SPに続き挑んだ冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は、またしても両足着氷となったが、以降はスピード感豊かな滑りをジャンプにつなげ、加点を稼いだ。「最後のコレオを一番盛り上がるように練習して、そこで見ている人たちがすごいきれいだなと思ってもらえるように気を付けている。そこに注目して見てもらいたい」という終盤のコレオシークエンスではイナバウアーを優雅に舞った。

今季のフリー「ミラクル」は世界的な振付師、ローリー・ニコル氏によるもの。「曲は最初は違う曲を考えていたんですけど、ローリーさんから送られてきたので、すごく良い曲でそれにしました」。リモートでの指導などで難しさもあったが、確認作業を繰り返して磨きをかけてきた。

全日本選手権(12月24~27日、長野・ビッグハット)の次の予選会となる西日本選手権(10月29日~11月1日、京都アクアリーナ)への進出を決めた。「まずアクセルを確実にする。試合では全日本で表彰台に乗れるように戦っていけるように頑張りたい」と掲げた。