三遠ネオフェニックスは54-103で千葉ジェッツに大敗し、ホーム浜松での開幕2連戦で連敗した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国人選手の来日や合流が遅れ、戦力が整わず、強豪チームに大量得点を許した。開幕16連敗を喫した昨季と同様に、黒星先行でシーズンを始めた。

三遠が第2戦も落とした。粘りを見せた前日3日の第1戦とは状況が一変、序盤で千葉に走られた。第1クオーター(Q)だけで3連続を含む8本の3点シュートを決められ、大量21点のリードを許した。第2Q以降も着実に点差を離され、最後は100点ゲームの完敗。コロナ禍による入国制限で、助っ人4人が不在だったことも響いた。

連敗発進となったが、合流が遅れていたブラニスラフ・ヴィチェンティッチ新監督(49)が2日に来日。17日からの第3節・アウェー富山グラウジーズ戦から指揮を執る予定だ。監督と同じセルビア人助っ人のネナド・ミリェノヴィッチ(27)、ステヴァン・イェロヴァツ(31)も既に日本に到着するなど、チームの“本格始動”にめどが立ってきた。

試合後、三遠カラーの「赤」を身にまとった多くの地元ファンから、選手を鼓舞する拍手が送られた。次節は、10日からホームで三河と対戦(愛知・豊橋市総合体育館)。指揮を執る河内修斗トップアシスタントコーチ(35)は「この結果を受けとめ、1週間良い準備をして次に向かいたい」と言った。5勝36敗で最下位だった昨季の雪辱を期す今季、まずはその1歩となる初白星をつかみたい。【前田和哉】

<コメント>

◆河内トップアシスタントコーチ 負けたけど、(今後も)言い訳なしでやるしかない。次の練習からハードにプレーして、次に備えたい。

◆山本柊輔PG兼スキルデベロップメントコーチ 出だしから相手に圧倒されて、自分たちのペースでできない時間が続いてしまった。点差に関係なく、自分たちのプレーをすることが大切。