日本水連は13日、オンラインで臨時常務理事会を開いた。女性問題で揺れる競泳男子の瀬戸大也(26)について「年内活動停止」の処分を下した。瀬戸の昨夏世界選手権金メダル=東京オリンピック(五輪)代表内定は、維持される。

坂元専務理事は1週間前の6日に「法には触れていない。そこは大きな判断基準。顧問弁護士と相談したが、他の事例を調べた上で(女性問題は)代表を剥奪する理由としては希薄とのことだった」としていた。

瀬戸は9月23日に「デイリー新潮」で女性問題を報じられた。同24日にマネジメント会社を通じ「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。同30日にANAから所属契約を解除された。また日本オリンピック委員会の「シンボルアスリート」と東京五輪競泳日本代表主将も辞退している。

瀬戸は今月12日に都内の日本水連を訪れて、約1時間、倫理委員会による事情聴取を受けた。日本水連はこの日、同委員会の報告を受けた上で、処分を決定した。

<瀬戸大也の女性問題経緯>

◆9月23日 「デイリー新潮」で女性問題が報じられる。

◆同24日 マネジメント会社を通じ「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪のコメントを発表した。

◆同30日 ANAから所属契約を解除される。また日本オリンピック委員会「シンボルアスリート」と、東京五輪競泳日本代表主将の辞退を申し入れる。

◆10月2日 「味の素」から広告出演契約を解除される。

◆同6日 日本水連の常務理事会で日本代表主将辞退と、日本短水路選手権の出場辞退を了承される。日本水連は倫理委員会で瀬戸の事情聴取を行った上で、処分を決めることを決定。

◆同12日 都内の日本水連で約1時間、倫理委員会の事情聴取を受ける。日本水連は13日に臨時常務理事会を開催することを発表。