バレーボールのVリーグ今季初戦に臨んだトヨタ車体は、フルセットの末にホームの日立に敗れた。

女子日本代表主将でミドルブロッカーの荒木絵里香(36)は、40得点(ブロック含む)した日立のスパイカー、オクム大庭を止められなかったと悔やんだ。

茨城・水戸で行われたVリーグ今季初戦を観戦しに来た家族の前で、荒木は勝利を見せることができなかった。試合前日には印東監督の発案で、家族のメッセージビデオを受け取り、モチベーションは十分。新型コロナウイルスの影響で、公式戦出場は1月以来という中「試合ができる喜びと感謝を表現したい」とコートに立った。

連続ブロックや4度のサービスエースで流れを呼び込み、チーム最多の22得点(ブロック7得点含む)した。一進一退の攻防を制すことができず「勝ちきる展開になった時に、うまくプレーができなかった」と厳しい表情を浮かべて振り返った。

チーム創設後初となる悲願のリーグ優勝を成し遂げるため、36歳ベテランの存在が欠かせない。「トヨタ車体で勝っていくことがその先の東京五輪につながる。いつも世界を相手に戦う意識でやっています」。敗戦を受け止め、24日に三重で行われるデンソー戦へ準備する。【平山連】