東地区の秋田ノーザンハピネッツが横浜ビー・コルセアーズを68-48で破り、今季初のホーム2連勝をブースターにプレゼントした。同一カード連勝は今季3度目。早くも昨季の2度を超え、6勝3敗の6位につける。

ディフェンスが武器の新戦力、アレックス・デイビス(28)が13得点、9リバウンド、ブロック5、3スチールの活躍で試合のMVPに輝き、今季最少失点に貢献。コールビー、古川、大浦も11得点し、4選手が2ケタ得点をマークした。

206センチ、95キロ、秋田の新たな大砲がその実力をいかんなく発揮した。両チームのディフェンスがはまり、第1クオーター(Q)は8-7。デイビスは続く第2Q、12-9の場面でチームを加速させる得点を挙げた。自陣でボールを持った中山が前線の野本にロングパスを供給。最後は野本のお膳立てにデイビスが豪快シュートで応え5点差とし、前半は最終的に9点リードで折り返した。第3Q終了間際にはコールビーのパスからデイビスが加点。同Qチーム24得点目で、25点の大量リードにつなげた。

デイビスは7月15日に加入発表もコロナ禍で来日が遅れ、2週間の隔離期間を経てチームに合流したのは今月9日。その1週間後のホーム琉球戦(17日)でデビューし、この試合が5戦目だった。「プロとして勝つためにやっている。サポートしてくれる秋田のファンに勝利を届けたいと思っていたので、結果を残せて気持ち良かった」。MVPの活躍でけん引した。

スタッツも納得はしていない。「まずは今週末で2勝できたのが数字的には一番大きい。個人的な数字は全然満足していないし、これから向上していきたいが、時間が必要な部分もある。焦らずに1日1日大切にしてステップアップしたい」。トップフォームへまい進する。

前田ヘッドコーチは「ディフェンスからリズムを作って連勝できたのは収穫」と総括し、第1Qの初得点は残り4分15秒の場面で「(シュート)入ってくれ。入らないの? と思って見守っていました(笑い)」。大活躍のデイビスについては「機動力があり身体能力が高く、ディフェンスで武器になる選手」と評価。日本一へ進撃していく秋田に頼れる助っ人が加わった。【山田愛斗】