政府は27日、来夏の東京オリンピック(五輪)に向けた新型コロナウイルス対策会議の第4回会合を開催した。

大会本番時、選手が無症状の陽性や濃厚接触者になった場合の出場可否を決めるルールの策定時期について、来年5月ごろになる見通しを示した。大会組織委員会の中村英正大会開催統括は「年内の中間整理をもとに1~3月で各競技団体と議論し、4月からのテストイベントで試行し、5月ごろになるのでは」と述べた。

同ルールは5年間、五輪パラに懸けてきた選手にとって重要となる。無症状の陽性の場合について、組織委の武藤敏郎事務総長は「そうなれば棄権の可能性が高いが偽陽性もありうる。隔離後、陰性になれば参加資格を回復できるのか今後の課題」と述べた。濃厚接触者の位置づけも競技によって変わる。格闘技などの対人競技は厳しく分類される可能性がある。

また、選手村などに保健所と同等の機能を持つ保健衛生拠点や発熱外来を設置し、それを組織委の感染症対策センターが一元管理する方針も決まった。