昨年のワールドゲームズ(WG)日本代表の大原洋人(23)が決勝で13.30点をマークして優勝した。東京オリンピック(五輪)最終予選に当たる来年5月のWG出場権を獲得した。

決勝戦の終了ブザーが鳴ると、ボードの上に立った大原が右手人さし指を突き上げた。「マジでうれしいです。今年1年この試合のためにやってきました。この試合だけは何としてでも勝ちたかった」。求めていた結果を手にし、ほっと胸をなで下ろした。

決勝戦に進んだ4人の中でライディング数は4回と最も少なかった。高得点を出せる波を探し、開始から10分余り波に乗らなかった。「3点、4点、5点の波はいらない。優勝する波が必要だった」。海岸で観ていたトレーナーの助言で移動しながら、3本目で高さのある波をつかみ8・33点をマークした。

地元千葉・一宮町での大会。「コロナの中でも、どんな波でも対応できるよう練習していた」と振り返るように、地の利を生かして高得点につなげた。来年5月のWG、その先にある地元での東京五輪に向け「気持ちをさらに引き締めて、レベルアップをしてきたい」と力を込めた。【平山連】

◆大原洋人(おおはら・ひろと) 1996(平8)年11月14日生まれ、千葉県長生郡一宮町出身。父の影響で8歳でサーフィンを始め、10年13歳のときに日本サーフィン連盟(NSA)の全日本選手権優勝とU16年間チャンピオン獲得、アマチュアの頂点に立つ。同年に日本プロサーフィン連盟(JPSA)公認プロの資格を取得するなど、若くして国内外のコンペティションで頭角を現す。19年に宮崎市で行われたワールドゲームズ(WG)日本代表。162センチ、62キロ。

◆サーフィンの東京五輪への道 東京五輪代表枠は男女最大2枠。最終予選に当たる来年5月にエルサルバドルで行われるWGで決まる。男子上位5人、女子上位7人が東京五輪出場権を獲得する。五十嵐カノアはWGに出場すれば五輪代表に内定する。条件付き内定を得ている松田、村上は成績次第で代表内定となる。