女子の静岡西は、昨年準優勝の常葉大常葉戦で終盤に逆転し、62-61で辛勝。35年ぶり4度目の準決勝に進んだ。準決勝は「浜松開誠館対静岡西」「浜松市立対沼津」の組み合わせ。14日に同じ会場で行われる。

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静岡西のメンバーは、前半に8点のリードを許しても走り続けた。徐々に点差を詰め、第4クオーター(Q)残り4分で初めて逆転。渡辺優蘭(3年)の2点シュートや自投などで加点し、接戦を続けた。残り1秒、相手のシュートが外れ、終了。1点差で振り切り、歓喜の声を上げた。

寺本真佐義監督(37)は「昨年は1点差の負けがあったので、悔しい思いを晴らせた」と笑顔を見せた。勝因については「スピードや身長で他チームにかなわない分、フィジカルで当たり負けしない練習を多くやってきた」と強調。相手との接触プレーで互角に戦うチーム力が、35年ぶりの4強入りを実現した。

北條明星(あかり)主将(3年)は、2点シュート17本でチーム最多35得点。「第3Qまで焦りがあった。仲間を信じて勝てました」。次戦では4連覇中の浜松開誠館と対する。「挑戦者の気持ちでやります。また35点取りたい」と意気込んだ。【倉橋徹也】