トルコGP初日フリー走行でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録。ホンダ勢は4台がトップ7に入る好走を見せた。

ただし路面が再舗装された直後とあってオイルが染み、かなりグリップレベルが低いコンディション。走るごとに状況が刻々と変化していく難しいコンディションだった。

フェルスタッペンは生産的な1日を過ごすことができたと振り返った。

「僕らにとっては全体的にすごくポジティブな1日だった。マシンはとてもうまく機能してくれているし、その点にはすごく満足しているよ。FP1の走り始めはこれ以上ひどいことはないっていうくらいひどかった。氷の上を走っているような感覚でだったけど、それはみんな同じ条件だしうまく適応するしかない」

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターはその中でうまくセットアップを進められたと話した。

「まだまだグリップしないような挙動があちこちで見られています。そんな中で4台がきっちりと走れて、路面状況によって乗り方が変わってくる中で車体とパワーユニットのセットアップを進めることができました。ライバルも今日何をしていたかは分かりませんし、明日までに改善してくると思いますが、我々4台にとってはそれなりに成果のある1日だったと思います」

メルセデスAMG勢はタイヤのグリップを引き出すのに苦労して3位・4位にとどまったが、予選・決勝では挽回してくるだろうとフェルスタッペンはみている。

「当然ライバルはメルセデスAMGになると思う。彼らだって明日はしっかりとまとめ上げてくるだろうからね。僕らは現時点でのフィーリングは良いけど、それは今日のコンディションにうまく適応できたからであって、予選でもコンペティティブであることを願っているよ」

田辺テクニカルディレクターもこの先の路面変化が読みづらいということを認めつつ、その状況変化に臨機応変に対応していく準備を整えていると語った。

「この先どのくらい路面が向上していくのか分からないんですが、その中で今日の変化度合いを見ながら明日のFP3の中でさらに明確に確認して、予選・決勝に向けてのセットアップを進めたいと思っています」

(米家峰起通信員)