川越東が、深谷の執念のモールを封じて、初の花園切符をつかんだ。

後半ロスタイム。深谷の強力フォワードにモールで押し込まれ、インゴールに入られた。それでも、グランディングはさせなかった。つぶれたモールから選手が立ち上がると、ノーサイドの笛が響いた。川越東の選手にとって、悲願の花園出場を決めた瞬間だった。

優勝インタビューの望月雅之監督は、涙ながらに答えた。「コロナで部活ができなく、苦しい思いをしたのですが、彼らに期待して、今日送り出して、しっかり結果を出してくれたので、うれしいです。ラストワンプレー、正直負けたと思いました。強力なモールなので。新人戦で優勝して、それからコロナになって。それでも選手たちは、優勝したチームのプライドを忘れないで自粛期間を過ごしてくれた。そこでフィジカルアップして、週に2回ズームでトレーニングをして戻ってきてくれた。ある意味、そこで土台が出来た」と、自主的に活動した選手たちをたたえた。

江田優太キャプテンは「とにかく、江田優太と川越東の名を、全国にとどろかせるようなプレーをしたいと思います」と笑顔で抱負を語った。