新潟アルビレックスBBが今季初の連勝を決めた。レバンガ北海道を77-68で破った。ホーム初登場のCジェイソン・ウォッシュバーン(30)が両チーム最多の25得点、リバウンドも10の“ダブル・ダブル”を達成。連勝の土台を作った。終盤までリードされる展開をPG納見悠仁(23)が打開した。第4クオーター(Q)、65-66からレイアップ、3点シュートと連続5得点で逆転勝ちに導いた。新潟は今日15日、3連勝をかけて再び北海道と対戦する。

ウォッシュバーンが鮮烈なホームデビューを果たした。第4Qのオフィシャルタイムアウトが明けた直後、61-65から連続4得点で65-65と同点にした。その後、1度は65-66とされるが、残り2分44秒から納見とPG五十嵐圭(40)が5点ずつ奪い試合を決める。ウォッシュバーンが作った流れが今季初の連勝につながった。

4点ビハインドで迎えたハーフタイムでチームメートに声をかけた。「下を向く必要はない。自信を持ってプレーしよう」。第1Qから第3Qまで最初の得点を挙げた。第1Q途中で16-18とリードを奪われた後、第4Qで逆転するまでの間に3度同点のショットを決める。チームを鼓舞するようなプレーを続けた。

5日に合流後、10日間で4試合あったため、本格的な練習はほとんどできていない。それでも新潟デビューになったアウェーA東京戦(11日)では20得点8リバウンドで勝利の立役者に。五十嵐が「プレーセットはほとんど覚えている」と驚くほど短期間で戦術を理解。「みんなが集中していた。チームを誇りに思う」。全員でもぎ取った勝利を喜ぶ人間性も新潟にフィットした。

追いかける展開が続いたが、最大7点のビハインドで食らいついた。その粘りが逆転につながった。福田将吾監督(36)は「(第4Qのオフィシャルタイム後)選手は落ち着いていた」と成長を感じた。ウォッシュバーンは「第4Qのような戦いが試合を通してできれば、明日(15日)も勝てる」。自らが参戦してから2つの白星を連ねた。チームの底力を確信した。【斎藤慎一郎】