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今日のイベント
【大会】
グランプリ(GP)シリーズ第5戦ロシア杯
▼会場
メガスポルト(モスクワ)
▼種目
ペアショートプログラム(SP、日本時間午前0時~1時7分)※競技時間は以下すべて予定
女子SP(午前1時25分~2時58分)
男子フリー(午後7時半~9時19分)
アイスダンス・フリーダンス(FD、午後9時40分11時11分)
ペアフリー(午後11時半~22日午前0時47分)
【大会】
全日本ジュニア選手権
▼会場
青森・フラット八戸
▼種目
アイスダンス・リズムダンス(RD、午後8時~同35分)※競技時間は予定
今日の誕生日
ゲンナジー・カルポノソフ(1950年)
ソ連出身の男性アイスダンス選手。80年レークプラシッド五輪ではナタリア・リニチュクと組んで金メダルを獲得
キリル・ハリャビン(1990年)
ロシア出身の男性アイスダンス選手。スペインのサラ・ウルタドとカップルを組み、18年平昌五輪12位
張睿中(1997年)→Pick Up!
Pick Up! 張睿中
カナダ・モントリオール生まれの男性アイスダンス選手が、23歳となりました。
昨季に結成した深瀬理香子とのカップルで、2月に行われた4大陸選手権では13位。国際スケート連盟(ISU)公認で初めての得点が出たリズムダンス(RD)では、深瀬が「特に私が緊張していた。彼が落ち着いていて『大丈夫』と言ってくれた。一緒に滑っていると安心する。私は彼がリードしてくれて、ステップする方が安心できる」と語ったように、落ち着いた振る舞いでけん引しました。
今季は27日に開幕するグランプリ(GP)シリーズNHK杯(大阪)に出場予定。小松原美里、ティム・コレト組や、村元哉中、高橋大輔組との競演に注目です。
今日の出来事
鈴木明子がGPファイナル初出場を決める(2009年)
GP最終戦スケートカナダ〈第2日〉◇21日◇カナダ・キッチナー記念総合会館
鈴木明子(24=邦和スポーツランド)がGPファイナル(12月3日開幕、東京)初出場を決めた。ショートプログラム(SP)8位と出遅れて迎えたフリーは、94・62点と伸びず5位に終わり、総合でも147・72点で5位。それでもGP中国杯優勝の貯金などで、日本女子では安藤美姫に続いて進出した。浅田真央は出場を逃した。男子はSP2位の高橋大輔(23=関大大学院)がフリーで1位となり、総合2位で2季ぶりの同ファイナル進出を決めた。女子はロシェット(カナダ)、男子はアボット(米国)が優勝した。
◇ ◇ ◇
1度はあきらめた。2度のルッツがともに踏み切り違反と判定され減点されるなど、鈴木はジャンプでミスを連発。逆転優勝した中国杯より、総合で28・94点も低い147・72点に終わった。「ファイナルのことは考えなくても周りが言ってくる。それが硬さにつながった」。自力でGPファイナルの切符をつかめるのは4位以内で、SP上位がまだ7人も残っていた。
運が味方した。ライバルが次々と自滅していき、最終滑走のロシェットを前に5位以内を確定させる。ただ、ロシェット総合2位、シズニー(米国)逆転優勝ならば、2人は2戦合計24ポイントとなり、同22ポイントの鈴木は及ばない。シズニー2位ならフラット(米国)を含めて3人が同ポイントで並び、中国杯優勝の鈴木が出場権を得る。2つに1つ。最後の最後で、6番目の枠に滑り込んだ。
「残ってしまいました。うれしい半面、恥ずかしい気持ちもあって複雑」。正直な感想だった。ファイナル進出がかかり、味わったことのない重圧で心も体も余裕を失い、これまで安定していたジャンプに乱れが生じた。体重を15キロも減らした摂食障害を乗り越え、精神的にたくましくなったが、五輪につながる大舞台へのプレッシャーは、また別物だった。
救ったのは「陰の努力」だった。この日演じた「ウエストサイド物語」のヒロイン、マリアの気持ちになって演じきった。今夏、同名ミュージカルの世界ツアーが行われ、名古屋公演の際にはリハーサルに招かれた。マリア役の女優と話し「気持ちが分かって、自然と表情が出せるようになった」という。それが、後半持ちこたえたこの日の演技につながった。
「与えてもらったチャンスを無駄にしないようにしたい。また緊張すると思うが、気持ちを強く持ちたい」。運を引き寄せるのも実力のうちだ。遅咲きの24歳が、初の五輪切符に大きく近づいた。