11月29日、F1第15戦バーレーンGP決勝が行なわれ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが今季11勝目を挙げた。レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが2位、アレクサンダー・アルボンが3位でダブル表彰台を獲得した。

レースは1周目にロマン・グロージャン(ハース)がガードレールを突き破る大事故に見舞われ燃料に引火し大きな火が出たものの、グロージャンは強靱なF1マシンの車体とHALO(頭部保護装置)に護られ、自力で脱出し精密検査のため病院に搬送された。

ガードレール修復のため81分間の赤旗中断を挟んでレースは再開。ポールポジションのハミルトンは後続を寄せ付けることなく最後まで首位を守って勝利を飾った。

「(グロージャンの事故は)とてもショッキングな映像だったし、限界ギリギリで走るこのスポーツがいかに危険なものであるかを思い知らされた。でもF1とFIA(国際自動車連盟)が進めて来たマシンの安全性やHALOがきちんと機能し効果を発揮してくれた。ここはブレーキングも高速コーナーもありとても体力的に厳しいレースだったけど、今日はレッドブルがとても速かったからなんとか彼のプッシュに反応し続け、戦略も上手く機能してくれたんだ」(ハミルトン)

フェルスタッペンはタイヤ交換を先に仕掛けていったもののハミルトンに揺さぶりを掛けることはできず2位に終わった。レース最終盤まで3位はレーシングポイントのセルジオ・ペレスが守っていたが、残り3周でエンジントラブルに見舞われてリタイアを余儀なくされ、アルボンが繰り上がりで3位表彰台を獲得した。

(米家峰起通信員)