節目の大会で悲願の全国1勝を狙う。全国高校ラグビー大会(27日開幕、大阪・花園ラグビー場)の組み合わせが5日、決まった。3大会連続出場の旭川龍谷(北北海道)は28日の1回戦で山形中央(山形)と対戦する。FB藤平哲成主将(3年)は「去年、一昨年とできなかった1回戦突破を目指したい」。39大会ぶりの出場だった18年度からスタメンを務める主将を中心に79年度大会以来41大会ぶりの白星を狙う。

初の3連覇で花園を決めた北大会の1回戦(対北見工)でロック能祖陸斗(3年)が右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、全治6カ月以上の診断を受けた。一緒に聖地を目指した仲間の離脱。「陸斗の分まで戦う」と藤平の言葉にも力がこもる。一方で昨年11月に左膝前十字靱帯を断裂したFW妻鳥修平(2年)が花園で復帰できるまで回復し「1年間待ち焦がれた大舞台で暴れたい」。欠けた戦力を全員で埋める。

コロナ禍でOBとの練習や対外試合も制限される中で、チームは23日から三重で最終調整する。同県代表の朝明と合同練習を行い、短期間で仕上げていく。山形中央は前回大会1回戦で報徳学園(兵庫)に大会史上1試合最多失点となる162失点。雪辱を期す27度出場の常連校との対戦に、藤平は「外に展開力がある印象。みんなで分析した上で、自分たちの前に出るディフェンスを磨きたい」と万全の準備を図っていく。【浅水友輝】