バレーボール女子日本代表として64年東京五輪で金メダルを獲得した井戸川(旧姓谷田)絹子さんが、大阪府内で、4日に脳出血のため、亡くなっていたことが、6日、分かった。81歳だった。葬儀はこの日、家族葬で終えられた。

関係者によると、亡くなる前日の3日までは日常と変わらない様子で、4日朝に倒れているところを家族が見つけたという。

大阪府出身の井戸川さんは四天王寺高から日紡貝塚へ入社。62年世界選手権優勝、64年東京五輪金メダルで「東洋の魔女」と呼ばれた日本代表で、不動のエースアタッカーだった。ムードメーカーとしても、個性あふれる面々を支えた。

現役引退後は大阪や宮崎などで暮らし、ママさんバレーの指導者として、競技の普及にも貢献していた。

亡くなる3カ月前の今年9月には「(21年に延期となった)東京五輪のバレーを現地で応援したい」と後輩への期待を込めていた。