渡部香生子(24=JSS)が、5年ぶりに平泳ぎ2冠に輝いた。

200メートル平泳ぎで予選は2分25秒27で全体の1位通過。決勝は前半を1分9秒01のトップで折り返して、そのままフィニッシュ。2分23秒15で2位清水に2秒弱の差をつけた。

「2冠できたのは5年ぶりぐらいなのですごくうれしいです。思ったよりも速かった。体はきつかったんですが、最後は動かない、という感覚もなくて。最近の200メートルの中では1番だった」とにこっと笑った。

3日の100メートルでも1分6秒78で4年ぶりに優勝。2種目とも五輪派遣標準記録をクリアした。「夏ぐらいのレースで泳いでいる感覚もよくなくて。(昨年9月に骨折した左)ヒジ以外にも、腕の細かいところも痛かったりすることがあって。こんな痛い思いをして嫌だなと思ったり。リオからもうやめようかなと思ったこともあったけど、東京までは何とか。五輪、大丈夫かなと少し不安もあったんですけど、この大会で自信がついた」と喜んだ。