慶大(関東対抗戦3位)が京産大(関西3位)を7トライで圧倒し、2大会ぶりの8強進出を決めた。

19日の準々決勝(東京・秩父宮ラグビー場)は早大(関東対抗戦2位)との「早慶戦」になる。ロック相部開哉(かいと)主将(4年=慶応義塾)は「初めかなりプレッシャーを受けたが、しっかり謙虚に、ひたむきに、プレーする中で1つ1つ上回ることができた。コロナの中でこういった試合ができて、本当にうれしく思います」と振り返った。

慶大は前半4分、ゴール前でFWが連続攻撃を仕掛け、プロップ竹内寛(4年=慶応義塾)が先制トライ。同19分には相手のトライとゴールで同点に追いつかれたが、7-7の21分、フランカー山本凱(3年=慶応義塾)が防御ラインを突破してインゴールに飛び込んだ。BK陣はキックを操り、終始相手陣でプレー。FWがゴール前の攻防で優位に立ち、前半を28-7で折り返した。

後半は京産大に先手を許したが、28-14で迎えた13分、CTBイサコ・エノサ(2年=ニュージーランド・キングスカレッジ)がダメ押しのトライ。主導権を手放さなかった。次戦の早大戦に向けて、相部主将は「正直、今日の出来だと『自分たちはまだ勝てない』という感想。相手はチャンピオンなので、そこに対して、どれだけチャレンジできるか。そこに懸かってくる」と気を引き締めた。

京産大はキックオフのダイレクトタッチ、相手キックオフの処理のミスなどで優位な展開を作れず、前半から流れをつかめなかった。今大会は新型コロナウイルスの集団感染で同大(関西2位)が辞退。残る関西勢は19日の準々決勝から登場する天理大(関西1位)のみとなった。【松本航】