アメリカンフットボール日本選手権ライスボウルの記者発表が16日にオンラインであり、両チームが抱負を披露した。

来年1月3日に東京ドームで、関学大が19年ぶり2度目、オービックが7年ぶり8度目の日本一をかけて対戦する。

両チーム首脳はオービックで、04年から5年間一緒にコーチを務めた仲だった。大橋ヘッドコーチ(HC)は関学大の大村監督に対して「5年間助けてもらった。嫌がることをよく知っている。相手にいると嫌な存在でやりにくい」と警戒した。

初挑戦となる関学大の大村監督は「強すぎて、どのぐらいの差か想像つかない。攻撃ならQB、RB、OLと全部」と苦笑い。守備では昨年まで立命大だった池上コーチの名を挙げて「我々のことをよく知っている。やりにくい。大橋コーチもよく知っているし」とお手上げ気味だった。

7年ぶり4度目の対戦だが、過去オービックが3戦全勝している。社会人が11連勝中で、関学大としては9連敗中でもある。大村監督は「とにかくちゃんとした試合をどれだけやれるか」。RB鶴留主将は「この3週間でファンダメンタルとプレーの精度を突き詰めていく」と決意を口にした。

オービックは最多優勝記録更新がかかる。大橋HCは「例年通りの緻密な関学大にどうしっかり対応するか。集大成にふさわしい試合を」と話した。RB地村主将は「組織的に完成度が高い。個々の力に、前向きな姿勢で勝ちにつなげたい」と日本一奪回を期した。