今季限りでの現役引退を発表したラグビー元日本代表FBの五郎丸歩(34=ヤマハ発動機)が16日、浜松市内で記者会見を行い、「プロ選手」としての誇りを示した。

来年1月16日の神戸製鋼戦からラストシーズンが始まる。報道陣から「下の選手たちに残したいものは?」と問われると、「残り1シーズン残っている。今は下の子に残す考えはない。そんな彼らとレギュラーを争い、それがプロ選手としてやるべきことだと感じている」とプロ選手としての自覚と責任を伝えた。

早大卒業後の08年にヤマハ発動機にプロ契約で入団。同9月のリーマン・ショックなどの影響で一時社員選手となった。海外移籍などを経た17年7月にヤマハ発動機にプロ契約で復帰した。

チームは15年日本選手権を制覇したが、トップリーグ(TL)の優勝経験はいまだない。34歳のベテランは「TLのタイトルがまだ取れていない。このタイトルを取ることで、チームがさらに1つ2つステップアップできると思う。今はここに集中して頑張りたい」とラストシーズンへ、気持ちを引き締めた。