米ニューヨーク・タイムズ紙は20日付の紙面でテニスの全米オープン女子シングルスで2度目の優勝を果たした大坂なおみ(日清食品)の特集記事を掲載し、1ページを割いて人種差別問題への啓発運動に関わる過程などを取り上げた。

新型コロナウイルスの影響でツアーが中断した間、母親から料理を教わったり、父親のルーツ、ハイチについての本を読んだりしたという。「競技以外のことに目を向け、それまでになかった生活を送れた」とのコメントを引用し、大きな転換点になったとした。

白人警察による黒人男性暴行死事件の抗議デモに参加。全米オープンでは被害者名が入った計7枚のマスクを着用した。記事は混血の日本人として日本でも差別を経験しながら変化を訴える姿勢に触れ、シャイだった大坂が数年で変貌を遂げたことを紹介した。(共同)