20年ぶり出場の日大豊山(東京)の初戦突破はならなかった。桜丘(愛知)相手に持ち味のゾーンディフェンスをモデルチェンジ。選手のポジションを相手の攻撃に応じて動かしながら戦ったが及ばなかった。

「相手は愛知のチャンピオン。我々は東京の3番手ですから、この試合のために準備してきました」と古川貴凡ヘッドコーチ(56)。桜丘の江崎悟監督(59)も「情報とは全然違ったので慌てました」と効果はあったが、最後はセネガル、ナイジェリアの2人の留学を中心とした高さに屈した。

新人大会都ベスト16から新型コロナウイルスによる自粛期間を経て、11月の東京サンクスマッチ(総体予選の代替大会)で3位に食い込んでつかんだ全国大会。2度目の下克上はならなかったが、粕尾知季主将(3年)は「足を使った豊山の守りと攻撃はできました」とスッキリした表情。古川ヘッドも「この1カ月、みんなで士気を高めてよく頑張りました。よく戦いました」と選手たちをたたえた。