前回ベスト4の大阪薫英女学院がスーパー1年生の活躍で3回戦に進出した。白鴎大足利(栃木)に36-43とリードを許して迎えた第3クオーター(Q)だった。

じわりじわりを追い上げ、都野七海がフリースロー、ジャンプシュートを決めて53-53の同点に追いつく。さらに右サイドからボールを体の後ろでさばくトリッキーなドリブルでゴール下に飛び込んで勝ち越しシュート。相手のファウルを誘ってフリースローを決めると、その後は立て続けに3ポイントシュートをリングに沈めた。勝負どころで1人で12得点と一気に流れを呼び込んだ。

ミスが目立った前半はベンチに下がる場面もあったが、安藤香織監督(43)から「もっとガードとして、しっかりゲームをつくりなさい」とアドバイスされて本来のプレーを取り戻した。約29分の出場で3ポイント3本を含むチーム最多の24得点。158センチの身長でリバウンドも4本記録した。

「第3Qからチーム全体でスピードアップして逆移転することができました。同点の場面は相手の流れを断ち切ろうと、思い切ってドライブしました」と都野。3回戦の相手は優勝候補の桜花学園(愛知)。1年前の準決勝で敗れた相手だが、都野は「全国的に有名なチームなので、先輩たちと勝てるように頑張ります」とニッコリ笑いながら決意を明かした。