1回戦で強豪の能代工(秋田)を撃破して勢いに乗る九州学院(熊本)が、2回戦でも前橋育英(群馬)に快勝した。

ディフェンスがうまく機能せずに前半は52-44と突き放せなかったが、ハーフタイムにチームで守備面を細かく確認。第3クオーターからしっかりとしたディフェンスからの速攻で一気に点差を広げた。

5本の3ポイントシュートを含む37得点と活躍した中野友都主将(3年)は「今年はベスト4と、強豪校を倒すことが目標だったので、1回戦で能代工に勝てたのは自信になった。この試合は自信を持ってのびのびとできた」。強豪を倒した初戦の勢いが、2回戦でも選手の背中を押した。

大きな収穫もあった。1年の白石亮平が3ポイントシュート1本を含む19得点と活躍した。開始直後には相手のファウルを誘ってフリースローを落ち着いて決めて最初の得点を挙げた。「初戦はかたくなったけど、今回は先輩たちにリラックスしてやれと言われて、リラックスしてプレーできました」と無邪気に笑った。「もともとシュートの入る選手。試合を重ねるごとに緊張が取れてシュートを決めてくれれば」と中野もその能力に期待していた。

3回戦は正智深谷(埼玉)と対戦する。「自分としてはまだ70点くらい。次も勝って目標のベスト4にいけるように頑張りたい」(白石)。急成長の1年生の笑顔が輝いていた。