優勝候補の影浦心は、3回戦敗退に落胆した。

警戒していた羽賀との対戦では組み手争いで劣勢になり、得意の担ぎ技も封じられた。攻撃が消極的として3つの指導を受け、11分41秒の長期戦の末に敗れた。東京五輪100キロ超級代表の原沢久喜と前大会覇者のウルフ・アロンが出場を回避していただけに優勝は絶対だった。「全てにおいて羽賀選手を下回った。本当に甘い。こんな状態では五輪は夢のまた夢…」と言葉を振り絞った。

 

男子代表の井上康生監督 羽賀は内容も素晴らしい戦いで全日本を盛り上げてくれた。落ち着いて研究した上での試合運びで、これまでの経験や積み重ねが強さだと思う。