文武両道の進学校、筑紫は、執念の1トライで意地を見せた。前半終了間際、WTB中洲主将が、ゴール直前からのキックパスをインゴールの左隅で押さえて一矢報いた。だが、FWを生かしたモールで相手の機動力に対抗するも通じず「東福岡を倒す目標はブラさず、絶対倒してほしい」と後輩にリベンジの思いを託した。

公立校での「打倒ヒガシ」を掲げ、進学してきた選手が多い。だが、昨年11月の予選決勝で0-61で敗れ、12月の練習試合でも7-81で大敗するなど、ライバルに屈してきた。

それだけに気合が入らないわけがない。組み合わせ抽選後、東福岡との2回戦を想定。「きつい時に気持ちが負けないよう、しんどいことをもう1回やった」と長木監督。タックル→ダッシュ→タックルを繰り返す「コンタクト・フィットネス」で最後まで諦めないタフさをしみ込ませた。

残留部員や保護者ら約150人が、筑紫高の体育館でパブリックビューイングをしており、声援も力に変えた。だが、優勝候補の壁は厚かった。

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