21大会連続31回目の出場となった東福岡(福岡第1)が接戦で意地を見せた。

敗れれば05年度以来、15大会ぶりとなる16強止まりの危機。それでも5点を追う後半29分、プロップ本田啓(3年)がラック際を突いて劇的同点トライを決めた。ゴールも成功して逆転。西の強豪が終盤に気迫を見せ、白星をつかんだ。

ノーサイドの笛を聞き、何度か首を横に振った藤田雄一郎監督(48)は「今日はこういうゲームを覚悟していた。FWが頑張ってくれた。ホッとしました」。174センチ、117キロの本田は「全て出し切りました。コンタクトにこだわって、うまくトライにつなげられた」と振り返り「花園で優勝したいです」と4大会ぶりの頂点を見据えた。