新型コロナウイルスの影響で1年延期された東京オリンピック(五輪)の開幕まで、4日で200日。世界で感染力が強いとされるウイルスの変異種が広がり、国内は昨年12月31日に東京都の新規感染者が初の4桁の1337人に上るなど状況が悪化している。政府や大会組織委員会は開催機運の醸成に苦慮している。

政府は12月26日に変異種の国内侵入を防ぐため水際対策の強化を発表。大会本番を見据えて11月に導入された外国からのスポーツ選手の特例入国措置も一部停止となった。

1月2日には東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県が、感染の急拡大と医療体制の逼迫(ひっぱく)で政府に緊急事態宣言の再発令を要請した。今後、五輪開催を危ぶむ声が強まることも考えられる。