12月の全日本選手権で女子2連覇を飾った紀平梨花(18=トヨタ自動車)が、3本連続のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)で魅了した。

エキシビション「2002」を黒の衣装で演じ、多彩な表現の引き出しを披露。終盤に2回転半を3本組み込み、アクセントを加えた。アンコールでは今季のショートプログラム(SP)「ザ・ファイア・ウィズイン」を演じ、見せ場の片手側転に拍手が送られた。

演技前には全日本選手権で初成功させた4回転サルコー習得に向けた、練習の過程について触れた。「この努力を継続し、自分に勝ち、頑張りたい。少しずつの“かたつむりのような進み”ですが、温かく見守っていてください」。世界選手権を経て、7月からは22年北京五輪シーズンが始まる。大切な21年も、1歩ずつ前へと進んでいく。