東京オリンピック(五輪)開幕まで半年となった23日、バレーボールのVリーグが各地で行われた。女子1部ではNECが今季最後のホームゲームに臨み、日立に3-1(25-27、25-18、26-24、25-19)と逆転勝ちした。13勝3敗とし、2位に浮上。敗れた日立は5勝10敗となり9位。

緊急事態宣言再発令されている中、感染症対策がされた会場には1968人が来場。互いに1セットずつ取った後、NECは要所で突き放した。序盤は日立の力強いサーブに手を焼いたが、自慢の攻撃陣が奮闘。ネリマン・オズソイ(32)や女子日本代表候補の古賀紗理那(24)が活躍し、競った場面で連続得点。主軸の2人だけで計55点を奪い、逆転勝ちに貢献した。

古賀は「今季最後のホームゲームで、こういう状況の中で会場に来てくれた人たちの前で勝つことができて良かった」。30日に行われる首位東レとの上位対決に大きな弾みを付けた。

東京五輪開幕まで半年に迫って開催を危ぶむ声もあるが、やることは変わらない。「私自身はけがをせずに健康に気を付けながら、競技を続けることが一番大事だと思っています。コロナにかからないように最善を尽くしながら、もっともっとうまくなれるようにしたい」。24歳は飽くなき向上心を宿しながらコートに立っている。【平山連】